”世界一の干満差”

皆さん、干満の差、つまり干潮と満潮の差って、どれくらいと思います?

近くの海岸の波打ち際で日光浴していると、いつの間にか潮が足下まで来ていたりしますよねー。カナダ東岸のファンデー湾では、大潮の時の干満差の平均は13.6mにもなります。(ボヤッとしていると溺れてしまうゾー)
逆に、地中海や日本海では、数十センチしか変化しません。ですから、日本海側の海岸では潮干狩りには向いていないことになります。日本での干満差の大きいところは、「渦潮」で有名な四国の鳴門海峡や、瀬戸内海の狭い海峡である来島海峡や関門海峡などですが、「ムツゴロウ」で有名な九州の有明海では5mにもなります。
サイパンではどれぐらいの差なんでしょうか?グロットでのジャイアントストライドで飛び込む時に高低差を肌で感じてみましょう(^_^)v

ところで、渦潮が出来るほどの潮の流れというのは、一体どれぐらいの速さなんでしょうか?
答えは、渦潮が出来る鳴門海峡での大潮の潮の流れは、最大で10.6ノット、来島海峡では最大潮流速が10ノット以上、関門海峡でも8.5ノットもあります。
「ノット」を時速にしますと、鳴門海峡の10.6ノットは時速19.6kmにもなり、貨物船の平均速力が8〜10ノットですので、前に進むことが出来ず、このため大潮のときは海峡の出入り口で「潮待ち」と言って、潮流が弱まるのを待って、海峡を抜けなければなりません。
また、人の泳ぐスピードは、えーと、去年開催されたアテネオリンピックで水泳選手が100mを約1分で泳いでいたので、オリンピック選手ですと1時間休まずに6000mだから、時速6km、つまり約3.2ノットで泳いでいるとして、とてもとてものこと、流されてしまいますね〜。
ちなみに、職業ダイバー(ヘルメット式潜水やフーカー式潜水での水中作業を行う潜水士)の場合は、流速2ノットで体が流されてしまうとのことです。

そう言えば、サイパン島とテニアン島の間の海峡も、流れが結構速そうですので、ラウラウでダイビングするときは、あまり沖に出ないように注意しましょう (^^;)

 

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