海の流れには「海流」と「潮流」というのがあります。
簡単に違いを話しますと、「海流」とは広い海を常に一定方向に
流れる大きな流れで、「潮流」は潮汐(潮の満ち引き)による海水
の周期的な流れのことです。
では、今回は「海流」の話しをします。
日本の近海には「日本海流(黒潮)」「千島海流(親潮)」「対
馬海流」「リマン海流」という代表的な海流があります。(昔、学
校で習いましたよねー)
黒潮は日本列島の南岸に沿って、南西から北東に向かって流れる
強い海流です。カツオやマグロなど暖水性の魚が本州の南方海域か
ら東北地方の沖合い海域まで生息しているのは、この黒潮のおかげ
なのですよ。ゴチソーサマ!(^^)!
ではこの海流はどうしてできるのでしょーか?
それは、風なんです。この海流を発生させるエネルギーの90%
は、それぞれの地方や地域で特定の季節にひんぱんに現れる風から
供給されているのです。
例えば、低緯度(赤道付近)には東風の「貿易風」、中緯度(日
本付近等)には西風の「偏西風」が吹いていますので、この風の作
用により、北太平洋や北大西洋では時計回りの海流、南太平洋や南
大西洋、インド洋では反時計回りの海流となり、その流路や流速に
ある程度の季節的変化や一時的な変化はあるものの、海流の運動が
大きく変わることはありません。
ちなみに黒潮は北太平洋海流の一部ですが、サイパン近海にもこ
の北太平洋海流が流れていま〜す。
そして、このように表層の風の影響による海流のことを「吹
送流(すいそうりゅう)」と言い、また「風成循環」とも言います。
では、次回は深層の海流についてお話します。
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