岸から沖合への海水の流れを「リップカレント」日本語では「離岸流」といいます。
ボスが「オブジャンビーチ」や「ラウラウビーチ」でよく説明していますよネ。特にオブジャンビーチでは「リップカレントが強いので、しっかりとロープに掴まって」というように。また「スタッフ日記」にも「こいのぼり状態・・・」と書かれているアレです。
アレはなぜ発生するのでしょうか。それは、波がザバーンと岸に向かってくる、つまり沖合から岸には大量の海水が運ばれてきます。さてその海水はというと、波打ち際で行き場を失い、岸と平行に流れた後、ある特定の場所から沖合に向かって戻っていきます。
オブジャンビーチの場合、ロープが設置されている珊瑚の裂け目みたいな箇所が、沖合への海水の戻り水路となり、ロープに掴まるダイバーが「こいのぼり」状態となるのです。
しかしオブジャンビーチの場合、このリップカレントの起こる箇所がわかっているので、皆さんも十分注意しているからいいのですが、広〜い砂浜の海岸の場合、リップカレントの起こっている箇所がなかなかわからず、海岸で遊泳中、この流れの中にいることに気づかずに、懸命に陸に向かって泳ごうとし体力を消耗して、しばしば痛ましい水の事故の原因となっています。
岸に向かって泳いでもなかなか近づかないで沖合に流される場合は、リップカレントの中にいるかもしれません。
こんな時は、まず「落ち着くこと!」決して流れに逆らって泳がないこと。リップカレントは、毎秒2mという速さなのでオリンピック選手でもその流れに逆らって泳ぐことが難しいほどの強い流れなんです。
そして海岸と平行に泳いでみてください。リップカレントの幅はわずか10〜30mと狭いため、この流れから逃れることができるでしょう。
日本全国の海浜でもリップカレントは確認されています。
リップカレントは、
・海岸が太平洋や日本海等の外洋に面しているところ
・遠浅で、海岸線が長いところ
・波が海岸に対して直角に入る海岸
という条件を充たしている海岸では発生しやすいです。
事故に遭わないためにも、マリンレジャーを楽しむ前に、地元の海浜管理者等の詳しい人に事前に確認してください。
なお、波打ち際から沖を見て、砕波(さいは、くだけなみ)がない場所やゴミが集まっている場所は、リップカレントが発生している可能性が高いので、十分に注意してください。
ちなみに、もしオブジャンビーチのエキジットのとき、やっとリーフに立ち上がっても、バランスを崩し、海にドボーンと舞い戻ってしまったら、リップカレントにより、スーと沖に流されてしまうかもしれませんが、落ち着いてエアーをきちんと確保していれば、ボスが助けに来てくれるでしょう(^^;)
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