【第15話 船酔いって?】
ボートダイビングは楽だから好きなんだけど、ボートで酔ってしまうのが不安という声をよく聞きます。
せっかくのダイビングなのに船酔いという不安(ストレス)があるとダイビングを楽しめませんよねー。
それでは船酔いは、どうして、どんなときに起き、どんな症状になるのでしょうか。
私たちには、体のバランスを保つため、耳の奥に三半規管という水平感覚を感知するセンサーみたいな器官があり、体が傾くと三半規管が脳に信号を送って、体のバランスが崩れていることを知らせます。ですから、船のように揺れる乗り物の上にいると、連続して、長い時間、脳は次から次へと信号を受けて、バランスを保つ神経が混乱を起こしてきます。そうすると「めまい」や「吐き気」が起きてきます。これが「船酔い」や「車酔い」なのです。
年中、船に乗っている船長さんや漁師さんはいつも船酔いをしていることになりますが、そのようなことはありません。なぜかというと船酔いは次第に馴れ、感じなくなるからなんです。
(でも慣れない人もいますけど・・・)
また、船酔いにかからないよう、ちょっとした心がけをすれば、酔っても軽く済ますことが出来ます。
それは、体調を十分に整えておくことです。まず睡眠を十分に取りましょう。寝不足は船酔いの大敵です。そして消化の悪い食べ物は胃に負担を掛けるのでだめです。もちろん暴飲暴食もだめです。
(ボスと一緒だと難しいですかねー?)
そして、もし酔ってしまったら、胸や腹部を楽にして新鮮な空気に当たり、遠くの景色を見ることです。この反対に空気の流れのいい狭いところに居たり、目の前の波などを見つめていると船酔いは、ひどくなってしまいます。
酔い止めの薬を飲むのも一つの方法です。酔ってからも効くらしいですが(個人的には、酔ってしまったら、絶対に効かないと思うのですが・・)、基本的には「乗船30分前」に飲むと、寄り一層効きますので、不安があれば、酔い止め薬を事前に飲むというのも、ストレス解消になると思います。
でも一番は、神経質にならないことです。酔う、酔うと思い込まず、船酔いという言葉を忘れ、おしゃべりをすることです。
※注、酔い止めの薬を飲むことに関しては、インストラクターやガイドが積極的に関与はできません。
ご自分の責任で飲みなれた薬などを服用するようにしてください。 |